29 7月 小論文は型が命
AO入試や就職活動で志望理由書や、小論文を書かなければならないとき、何をどう始めれば良いでしょう。4つの中から選びなさい。
⒈ 量産! とにかく書きまくる。書いた物を先生やキャリアセンターの担当者に添削してもらう。
⒉ 漢字と現代重要語をとにかく覚える。さらに字を丁寧に書くことに専念する。
⒊ 先輩が残してくれたり、ネットで紹介されている志望理由書を見ながら、自分なりのアレンジをしてみる。
⒋ 国語は元来苦手。だいたい挑戦しない。
どれも間違っています。あなたは読書感想文の書き方や、夏休みの自由研究のまとめかたの方法を教わったことはありますか。先生の説明が不明瞭だった時、説明のどこがわからないかを考え、その部分に絞って質問したことはありますか。あるいは、感想を述べなさいと求められたとき、根拠をもって説明しなければいけませんと教えられたことはありますか。
「言語技術」language artsというスキルが必要です。言葉こそが論理的批判的思考とコミュニケーションと感受性を支える。よって、文部科学省はこの力を高めなければなりませんと決めました。しかし、日本は文化的な特徴のせいで、継続的段階的に育てる教育はなされてきませんでした。今年は「忖度」ということばをよく聞きましたね。ウエの人は何も言わなくても、代わりに状況を把握し行動すること。日本社会特有の弊害を生むことが明らかになってきました。言語能力を高めようと決めた文部科学省で起こった例の事件。非常に皮肉です。
それでは困るんです。異なる価値観や感性を持った人たちとともに働く時代が始まっています。英語を学んだとしても、意見を述べたり、レポートを書いたり、説得交渉したりアピールしたり、分析読解するスキルを持つことなく社会に出てしまったら、どうなりますか。新しい技術やサービス、商品を産み出すことはもちろん、物言わず、意見を論理的に話す習慣を持たない日本人は仲間として認められなくなるのは必至です。日本社会で勝負をすれば良い時代は過去になりました。よく見ると、日本の中にあっても、異文化を持つ人はたくさんいらっしゃいました。
春霞塾ではこの「言語技術」のレッスンが始まっています。物語る、説明する、記録する、要約する、対話する。これらすべてには「型」があります。この「型」は速習すれば一か月で習得が可能です。小論文や志望理由書を書かなければならなくなったとき、このスキルさえあれば、どんな競争に飛び込んだとしても大丈夫。自分独自の「モノガタリ」を「型」に当てはめていけば良いのですから、安心して自分をアピールすることができます。
無策で書きまくっても、手に入ったダメな文章をコピペしても、あなたが自分を説明できなければ自分のステージすら持てなくなります。今まで学校では学べなかった全く新しい読解力と表現力をつける「言語技術」。すでにレッスンは始まっています。
物語を250字、150字、50字と段階的に要約しています。