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春霞塾 | 一隅を照らす
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一隅を照らす

一隅を照らす

□綿貫さんのこと

気がつけば、天台宗の開祖、最澄の言葉を思い出していました。

「一隅を照らす 是れすなわち国宝なり」

社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする。その人こそがなくてはならない国の宝であるという天台宗の教えの1つです。

ハンドメイドワンピース専門店wafuで麻のワンピースを注文した時、サイズが大きかったので返品をお願いすると、「着払いでお戻し下さい、無料ですぐにお直しをします」とのお応えでした。それ以来オーナーの綿貫陽介さんの大ファンです。今日初めて電話をしました。お店をつくった経緯をお伺いし、この方が一隅を照らす人だという思いで胸が一杯になりました。

□Wafuのこと

Wafuは山梨県のお店です。創業十数年。家業の洋裁店を承継されました。若いんです、綿貫さん。38歳。彼には決意がありました。「服が作れれば未来を創れる!」山梨県の洋裁の職人さんの組合では最も若手ですが、服作りで未来を切り開くという決意がありました。若い世代を採用し、山梨県が育ててきた高齢の職人さんも雇用する、職人を育てるファクトリーを古材利用で建てる。今どきアパレル業界、それも日本。生地のオーダーからデザイン、型紙を製作し縫製する。メーカー直販だからオーダーなのに格安です。認知度を上げるために、独学でホームページを準備されました。

綿貫さん、決意したことはやり遂げます。「2016年/2015年ネットショップ大賞 金賞 山梨の銘店」を受賞されてまいます。

 

綿貫さん、あんた男だ!

綿貫さんにお伺いしたお話の神髄はここからです。

創業した当初、食費は月額で9,000円。水道代に回すお金がなく、井戸しか使えなかった。お野菜を近所の方に頂いたら、ありがたく温野菜にして食べた。お客様のために、地元の職人さんの技術を伝えるために、若い職人さんを育てるために働いて、働いて。「週末お肉を家族で食べる」生活をしたいものですね。ナイフとフォークで食べるフレンチは経験したことはないです、大阪の梅田という地名は聞いたことがあるかな…。山梨で働きずくめに働いたから、よく知らないんです。私の生活は「貧しい」の一言でした。田村さんみたいな都会の方とお話しするのは、初めてです。

□惚れんなよ

綿貫さんは言います「人を育てるんだ」。育てた人が未来を創る。

お弟子さんとつくる麻やリバティー柄のワンピースやシャツやスカートは、ストレスがなく体をやさしく包んでくれます。今でも綿貫さんは「貧しい」生活を続けていらっしゃいます。「一隅」にいながら、自分も社会全体も照らす人。この志、そして意志の強さ。

大阪梅田の春霞塾にお招きをして、お話をお伺いするイベントを企画しています。夢をカタチにする心の強さはどこから?何よりも一番大事なこと、私達女子の女子力を上げるお洋服を仕立ててもらうことも、楽しみにしておきましょう!