11 10月 春霞塾のレッスンはオーストラリアで
海外留学生の日本人の生徒さんに毎週個別レッスンをしています。私が毎週出張!?いえいえ、時差なく、移動なく、コストをかけずレッスンは半年続いています。
レッスンはLINEの無料通話で行い、メール配信を繰り返しながらライブで行います。宿題はWordで提出してもらいます。私が添削した課題をPDFで送り返して、そこからレッスンを展開します。


今彼らは小論文やスピーチの構成法、「パラグラフ形式」を学んでいます。宿題は「留学で得たものは何か」を題材にしたエッセイでした。第一段落に当たるトピック・センテンスと第三段落に当たるコンクルーディング・センテンスに朱が入りました。第二段落のサポーティング・センテンスは説明する内容が決まらないので、もうこれ以上書き進むことができません。解決すべきは文章の構成ではなく、理想とする自分の未来像を説明すること。彼らは英語で生活しているのに、とても高度なメタ認知を日本語で始めました。たいしたものです。
彼らは日本を離れているからこそ、日本の現状をよく知っています。もちろん来たる10月22日投票の「第48回衆議院議員総選挙」のことも、北海道上空をミサイルをが飛んだことも知っています。家族や友達のことを心から心配していまあす。
しかし、彼らが一番関心あるのは、自分は将来どのような人になるかということです。親元を離れ、いろいろなトラブルを自力で解決してきました。挑戦を恐れず、失敗から学ぶことの重要性を体で知っています。残り少ない留学生活を充実させるためにいつも今できることを貪欲に考え、帰国後の高校生活と大学受験への準備もしっかりと積んでいます。留学中に問題を解決して何を得たのかをつなげると、自分の未来予想図が描けると言います。英語運用能力を身につけるためだけに行ったのではないと断言すらします。
私は彼らを高校一年生の頃から知っています。親子関係や人間関係で悩んだり、心の中のもやもやを表現できず、いらいらしていた時期を知っています。今や自分の進路をしっかりデザインし、毎日チャレンジし続けるオトナに成長しつつあります。ここに至るまでいろんな苦労をしてきたのでしょう。
帰国まで1ヶ月半。総仕上げの時期です。遠いのに近くに感じる彼らの息づかい。今日も頼もしくLINEを終えました。