07 7月 師に出会う
田村かすみさん
明けましておめでとうございます。
「世界に羽ばたくヤマトナデシコを育てる」という、女子のための私塾を開業するという、貴女の心意気に感動しました。貴女は今55歳でしょう?自分の人生は自分で自由に切り開いて前を向いて進んで下さい。失敗を恐れることはありません。「何でも挑戦してみよう」という気持ちが大切です。「幸せ」とは、そんな気持ちのことだと私は思います。どうぞ楽しくがんばって生きて下さい。
小学6年生の担任だった沖田先生から戴いた手書きの励ましのお言葉です。

マレーシア人の教え子には次の世代が誕生しています

ブラジル人の教え子は私をFacebookで探し出してくれました
お一人お一人を大事にお育てすることを最後の仕事にしようと決め、1年4か月誰にも打ち明けず、準備を進めていました。精神的自立、経済的自立、そして最終段階は社会的自立です。今自分にできること、すべきことを思う存分やりたい。組織の論理に制約された生活はもうやめよう!
しかし、開業は経済的基盤、社会的立場をすべて失うことと同じことを指します。安定した生活を棄て、海のものでも山のものでもない、一個人事業主になるのです。怖くて、情けなくてお風呂の中で泣きました。開業まであと2ヶ月。私の挑戦は目前。波のように押し寄せる不安。自信のなさ。「日本初!AO・推薦入試専門女子塾」なんか成立するのか。開業が迫った年明けに、年賀状に私の決意を先生に打ち明けたのです。
沖田先生は私を10歳の頃からご存じです。気が強く、自信過剰なジャングル少女でした。先生はその後40年以上にわたって、私を理解し、応援して下さいました。先生が喜んで下さっている!それは私にとって何よりの力でした。
師に出会う。私を育てて下さった先生方。思えば、すべて女性でした。先生方は私のいろいろな面を育て、赦し、見守って下さいました。私もそのお役目を果たしたい。それが先生方へのご恩返し、社会へご恩返しと信じています。